仙腸関節の動き

こんにちは。SPTの小野寺です。

今回は骨盤に関することをお伝えします。

人間には様々な関節がありますが、今日はその中でも骨盤の関節の仙腸関節についてです。

まずそもそも人間の関節にはたくさん動く関節とそれほど動かない関節があります。

例えば股関節なんかは屈曲や伸展、内外転や回旋といった3Dな動きがあります。

股関節の近くの膝の関節に関しては屈曲伸展のみとなっており、ほとんど動きが少なくなっています。
(細かくすると、軽度に内旋という動きもあります。)

ではその骨盤周りの関節、仙腸関節はどうか?

仙腸関節というのは、お尻の真ん中にある大きい骨の仙骨と、寛骨を連結しています。

ここの動きというのは、仙結節靭帯や後仙腸靭帯などによって強固に連結されているためか、

3〜5ミリほどしか動かないとされています。

これはどの関節と比べてもかなり少ない可動域ですので、ほとんど動かないと考えていいかと思います。

さて、この骨盤周りはそもそも動かないという事は、動くべき関節が固まった状態で無理な動きをした場合どうなるか。

股関節がガチガチに固まっている状態でスクワットを続ければ、動かないはずの仙腸関節を動かしてしまい痛みに繋がります。

あと最近では骨盤体操という名でよく骨盤を振っている体操もありますが、動かしすぎるのもリスクが強いということを理解しておきましょう。

もともと腰というのはそれほど動かない関節ですので、腰痛の時は他の関節を疑うようにしましょう。