スポーツを始める前にやっておく事
こんにちは。SPTの小野寺です。
今回は、これからスポーツを始めようとしている方へ、始める前にすべき事をお伝えします。
成人でもお子様であっても、スポーツをこれから始めようと言う時に、必ず1つ身につけておきたい能力があります。
どんなスポーツでも、身体動作はこの3つになります。
・スキル(競技的動作、日常動作の技術)
・パワー(筋力、持久力、敏捷性など)
・機能的動作(基本的な動き、基本姿勢など)
さて、勘のいい人はわかるかと思いますが、この中だとどれを優先的に練習すべきでしょうか?
答えは機能的動作です。
例えば、あなたが10年ぶりにテニスを再開するとしましょう。
経験者で想像しづらい人は、他のスポーツをイメージしても結構です。
久々に始めると必ず出てくるのが
『過去の自分とのギャップ』です。
昔の動きと違うためすぐバテるわ球際が追いつかないわ、
挙句の果てに怪我をするわと散々になる方が多くいます。
過去にやっていたスポーツを久々にやると、誰でもギャップを感じるものですが、あまりにギャップがありすぎると辞めたくなる原因になってしまいます。
この久々にやる人の身体的状態というのはどう言う状態かと言うと、
・スキル=感覚は鈍っているけどフォームは何となく覚えている
・パワー=全体的に落ちた
・基礎的動作=足が動かない、手と足が連動しない
という感じです。
そう、大体の人はスキルは少しやれば思い出すんですよね。
ちょっと素振りしたり、ラリーを繰り返しているうちに、昔通りまでいかなくとも1日で結構形になる人は多いです。
パワーに関しては、そのスポーツ特有の体力が必要なので、戻すのに一定の期間が必要です。
そして1番大切な基礎動作が1番低下しやすいところです。
代表的なのは、股関節の可動域が低下のよってコケる事です。
自分のイメージでは大股で踏み込んだつもりが、全然踏み込めずに足が引っかかってこけちゃう人。
これは筋力の問題よりも、足の運び方を忘れてしまっているのです。
こういう人をオーバースキル型と言い、技術だけに頼ってパワーと身体の基礎動作が追いついていない人の事です。
これはお子様がスポーツを始める際にも、絶対身体の基礎動作は見つけさせるべき課題です。
理由としては、1つのスポーツのスキルだけを伸ばしても、その子が別の競技をやりたくなった時、下手である可能性が高いからです。
お子様がテニスからサッカーに転向したいと思っても、サッカーの技術を覚えるのには凄い時間がかかるのと、必要な身体の使い方が違いすぎます。
それがキチンと身体の基礎、例えば関節可動域を正常にする運動や、身体を分離させて動かす能力や連動させて動かす能力を身につけていれば、
細かいスキルで劣っても、何となく形になっている所から始められるため、こういう人の方がスキルの上達も結果的に早いのです。
元々運動神経に恵まれた人はどのスポーツも出来ますが、そうでない人がほとんどです。
老若男女関係なく、そういう人達が気持ちよく運動を始められるようにするのが、我々トレナーの役割だと感じています。