走ると筋肉が落ちる!?
こんにちは。SPTの小野寺です。
今回は有酸素運動についてお話します。
受けた質問で、走ると筋肉が分解されて、結果基礎代謝が落ちるから良くないのでは!?
という質問を受けました。
結論からお伝えすると、その理論はランニング愛好者には関係ある話しで、現代人には全く無縁のはなしです(笑)
その辺も解説しながらお伝えしていきます。
脂肪を使うには順番がある
まず脂肪を燃焼させるには、エネルギーを消費させる必要があります。
エネルギーとは、カロリーになる物質で、主に
炭水化物、脂質、タンパク質の3つです
で、主にエネルギーとして使われる順番は
炭水化物(糖質)→脂質→タンパク質
の順番で使われていきます。
3段階目のタンパク質の分解が始まる位になると、筋肉の分解も気をつけた方が良いですね。
で、問題はどの位の時間をかけると糖質や脂質が燃えるのかという事ですね。
まずは糖質から考えていくと、代謝するサイクルが
・解糖系
・クエン酸回路
・電子伝達系
という3つのサイクルを経て代謝されていきます。
ちょっと専門的な用語で伝えると、ATPという代謝物質の再合成のため、代謝されています。
なので、糖質でATPの再合成が追いつかなくなったら、脂質など違う代謝物質を使い燃焼して補っていくというシステムです。
代謝はもっと複雑なマップになっていますが、とりあえずこのくらい覚えておけばいいかと。
糖質制限中の過度な有酸素は超危険
このサイクルで糖質を使うのには一定の時間がかかります。
有酸素運動では、だいたい最初の20分位は糖質を使って、そこから脂質に切り替わるとされています。
ここで効率をあげるために、筋トレをしっかり行ったり、筋トレのインターバルトレーニングを行う事で、糖質を早く使い切り脂質の代謝に繋げられます。
キチンと筋トレと食事のコントロールするだけでも、有酸素運動しなくてもダイエットは出来ます。
筋トレが苦手な方は、ちょっと非効率ですが有酸素運動と食事でももちろん可能です。
ただここで注意点は、糖質制限中に有酸素運動を過激に行ってしまうと、
そもそも糖質が身体にない状態ですので、早い段階で脂質をつかいます。
ですが、早い段階で燃料不足に陥るため、体力が保たないどころか命の危険すらあります。
糖質制限と有酸素運動を組み合わせるなら、軽めのウォーキング程度にしましょう。