起き上がると腰が痛い原因
こんにちは。SPTの小野寺です。
今回は、仰向けから起き上がる時の痛みについてです。
仰向けから起き上がるのが、腰が痛くて辛いという方が多くいらっしゃいます。
腰は痛くないのですが、身体に無理を効かせて起き上がっている方も少なくありません。
まず、起き上がる手順を分解して考えてみましょう。
起き上がり方には、寝返りの際に大きく二種類の違いがあり、
① 真横か斜め下に手を伸ばして寝返りをうつ
② 斜め上に手を伸ばして寝返りをうつ
①のタイプは腹筋群を使って起き上がり、②のタイプは背筋を使って起き上がっています。
どちらかというと、①の動作パターンを用いて寝返りをうつ人が多い感じはします。
ですので、今日は①の動作パターンからの問題点を考えていきたいと思います。
起き上がりで痛いのは腹筋とあの部位に原因があった
まず、起き上がり以前に寝返りをキチンと打てない方もいますが、その方は腹斜筋群の弱化が考えられます。
腹斜筋群の働きは、身体を捻る働きがあるため、ここが弱いと寝返りがうてないか、うった際に違和感を感じやすくなります。
では、寝返りはうてるけど、起き上がる時に痛みや違和感がある人はどうなのか?
起き上がる時の動作を分解すると、
・体幹の回旋+屈曲
・股関節屈曲
・肩甲骨外転
という動きが組み合わされており、中でも肩甲骨の動きが特に鍵を握っています。
肩甲骨外転という動きは、肩甲骨が背骨から離れていく動きであり、腕を前方に伸ばす時に働きます。
主な筋肉は前鋸筋という肩甲骨と肋骨を繋ぐ筋肉が働き、この筋肉が働かないと他でかばう動きになってしまいます。
よく健康誌で、肩甲骨を寄せましょう!と言われますが、これをやり過ぎると肩甲骨の動きが悪くなるので、寄せ過ぎはかなり注意が必要です。
起き上がりで腰が痛い人のパターンとして、肩甲骨から原因がある人も多くいます。