呼吸を整える
こんにちは。SPtの小野寺です。
今回は呼吸についてです。
呼吸を行うことは、SPTでもトレーニング序盤に意識して行って頂いています。
理由としては、呼吸一つで様々な筋群が働くだけでなく、内臓との関係も深いため生命維持にも高く関わります。
横隔膜の位置としてわかりやすく言えば、上に心臓があり下に胃があるように、生命維持に必要な部位に挟まれているのです。
それでいて随意筋(自分の意思で動かせる筋肉)であるため、意識的に動かさなければ機能不全を起こしかねません。
※ちなみに心臓や胃などは不随意筋という。
横隔膜は呼気で腹腔、吸気で胸腔に叩かせられ、普段から呼吸をしているだけでも働いています。
が、横隔膜はとても面積が大きな部位のため、呼吸が浅くなると横隔膜の収縮も悪くなり、機能不全が起きやすく あります。
横隔膜の機能不全が起こるとどうなる!?
単純に筋肉の収縮がなくなるということは、筋肉のポンプの作用が弱くなりますので、血液の循環が悪くなります。
また、頚椎との関係が強い横隔神経にも関係しています。
それを踏まえると、
① 体力がなくなる
人間には行動体力(筋力や持久力など)と防衛体力(免疫力など)の2つがあり、ポンプの作用が弱いと身体に循環しないため体力が落ちます。
日常であればちょっとした事で疲れ、病気がちになるなどが挙げられます。
② 猫背や反り腰になる
横隔膜の機能低下は姿勢の悪化にも繋がります。
腹腔と胸腔に位置しており、腹腔の圧が弱いと反り腰に、胸腔の圧が弱いと猫背になり兼ねます。
③ 四十肩や首の痛みに関係が深い
先ほどお伝えした横隔神経は、頚椎3〜5との関係が深くあります。
昨日不全を起こすという事は、頚椎にも大きな影響を及ぼすため、首の痛みも引き起こします
また、肩甲骨と頚椎も繋がりがあるため、四十肩にも関係性が深くなります。
たかが呼吸と思わず、1日1回深呼吸をしてみてはいかがでしょうか?